どうも、さっちゃんです。
マッチングアプリで婚活を始めて丸2年。
思うことがたくさんあり、書くべきかどうか迷ったんですが、やっと決心しました。
突然ですが、今からとてもシリアスな話をします。
どんな人向けかというと、「純粋に結婚したいと思って婚活を始めたあなた」です。
そう、2年前の私です。
刺激的な内容が含まれるので、「それでもいいから真実が知りたい」という方だけ読んでください。
きっかけは、1通のザオラルLINE
「久しぶり、元気ー?」
見覚えのあるアイコン。
マッチングアプリを始めたばかりの頃に出会った人やった。
最後のやりとりは1年半以上前。
「なんで今さら…?」
未読スルーしようかと思ったけど、やめた。
無視したら、この人みたいにストーカーになる可能性があるから。
住所は教えてないけど、私の最寄り駅に仕事でときどき来るって言ってた。
ないとは思うけど、駅で跡をつけられたりしたらヤバい…。
というわけで、渋々返信する。
すぐに返事が来る。
「やっと仕事が落ち着いたから、またお茶しよう」
なぜ?
1年半も音沙汰がなかった相手に対して、恋人がいる、もしくはすでに結婚したという可能性は想定しないものだろうか?
デートに誘う前に“探りを入れる”という工程をすっ飛ばしたところに面食らった。
というか、なんで私が待ってた設定なんやろう?
これが成り立つシチュエーションは、二人が付き合ってて待つ約束をした場合だけやと思うねんけど。
商社で働いてる先輩を思い出した。
オランダ駐在が決まった先輩。
20代後半の彼女に「2年で帰ってくるから待っててほしい」って言ったら、あっさり振られたって言ってた。
きっと任期を終える頃には「結婚しよう」が待ってたと思うけど。
「三菱商事の有望株を振る彼女、かっこいいな」
ってあのとき思ったっけ。
気を取り直して返信する。
「ごめん、今お付き合いしてる人がいて」
「そっか。またビジネスの話したかったけど、仕方ないなー」
え?
仕事の話…?
だったら、私じゃなくてよくない?
「仕事の話がしたい=デートに誘ったわけじゃない」って言いたかったんかな?
でも、もし本当に私と仕事の話がしたいなら、私に恋人がいようがいまいが関係なくないか?
私、仕事仲間の交際ステータス気にしたことないけど。
まあ意味はわからんが、プライドが高いということだけはわかった。
「なんで、こんな人とやりとりしてたんやろう…?」
心底不思議に思う。
ああ、そうか。
あのとき、私、自信なかったんや。
非モテで恋愛経験がほとんどなくて、私のことをいいなって思ってくれるだけでありがたいって思ってたから。
だから、連絡が来れば返信したし、誘われたらデートにも行った。
この人だけじゃない。
こんな人もいた。
- 社宅住み
- デートは平日のみ
- GWは帰省するため会えない
今考えれば、明らかに既婚者だってわかる。
でも、当時はわからんかった。
いや、なんとなく変やなとは思ってた。
いくら恋愛経験が乏しい私でも。
やけど、疑り深い性格で婚活してもうまくいかんと思ったから、「私の認知の歪みかな」って内省することにした。
でも、騙されてることに気づかんのは間抜けよね。
そう、気づいてなかった。
全く気づいてなかった。
婚活は性的搾取のリスクがあるってことに。
ただのセクハラやと思ってた。
「何カップ?」って聞かれてもセクハラやと思ってた。
マッチした人がヤリモクってわかったら、会わなきゃいいだけやと思ってた。
でも、話はそんな簡単じゃなかった。
「付き合うタイプのヤリモク」というのも存在する。
これを性的搾取と呼ばずに何と呼べばいいんやろう?
巧妙に進化してるから見抜くのも難しい。
※引用:マッチングアプリMemotia(メモティア)が「ヤリモクゼロ宣言」を表明(PR TIMES)
あれ?
もしかして遭遇してたかも…
付き合うタイプのヤリモク亜種に。
「絶対遊びじゃないから安心して」
「俺と付き合いたい?」
「一緒にアプリやめよう」
って言われた。
一度も会ったことない人に。
LINEで。
マッチしてからたぶん1週間くらいやったと思う。
時期尚早すぎるので、まずは会うことを提案。
初デートの日程が決まる前に「もうアプリやめたで」って言われた。
会ったことすらないのに、告白すらしてないのに、アプリを退会してた。
「え、もう私と付き合う前提ってこと?w」
って思ってたけど、完全に私の勘違い。
今ならわかる。
たぶんアプリを1カ月だけ課金してやめた。
というか、そもそも1カ月しかやるつもりはなかった。
有料期間の間にできるだけたくさんの女の子とLINEを交換してから、退会後に刈り取るパターン。
公式LINEとかメルマガに見込み客を集めて、後からセールスをかけるリストマーケティングと同じ。
かかる費用は、アプリの月額会費4,000円ほど。
1回の飲み代くらいで、女の子と付き合う約束を取り付ける。
どこにも出向くことなく。
圧倒的コスパ志向の表れ。
結局、この人は他の女の子と付き合ったと思われる。
そして3カ月後、アプリに再登録してた。
おそらく、この繰り返し。
1カ月課金→大量マッチ→アプリ退会→付き合う→数カ月後別れる→アプリ再登録
意図的にこのムーブを繰り出してるのか、結果的にこうなっただけなのかはわからん。
でも、本気で誰かと付き合おうとしてる人の言動ではないことは明らか。
この人の口車に乗せられて傷ついた婚活女子は何人いるんやろう?
「付き合う」と言っても、一人じゃなくて同時に複数いた可能性もある。
だから、私たちはもっと自衛する必要がある。
既婚者とか、付き合うタイプのヤリモクだけじゃない。
タチの悪い人は他にもいる。
彼らは私たちが「結婚」っていうワードに弱いのを知ってる。
史上最悪の医者がまさにそう。
旅行の計画だけじゃなかった。
「すぐにでも結婚したい」
「毎日一緒にごはん食べたい」
「キッチンはアイランドキッチンがいいかな?」
とか言ってた。
今思えば、ただ単におちょくられただけ。
「プッ、“医者と結婚する私”を夢見てやがるコイツww」
みたいな気持ちやったんやろうな。
こんな斜に構えた見方はしたくないけど、悪趣味な悪戯と考えたら全ての辻褄が合う。
私はからかわれただけ。
婚活女子はもっともっと自衛する必要がある。
自分を守るために、賢くしたたかにならないといけない。
相手の発言を100%信じてたら、たちまち食い物にされてしまうから。
ピュアなままではいられない。
かといって何でもかんでも疑うと、人間不信が災いしてうまくいかない。
じゃあ、どうすればいいか?
見る目を養うしかない。
でも、一朝一夕にはいかない。
そこで簡易ツールとして、相手がどれだけリソースを割いたかで本気度を測るという手法が往々にして取り入れられる。
人間にとってのリソースは、大きく分けて2つしかない。
時間とお金。
両方とも出し惜しむのが昔のヤリモク。
付き合うタイプのヤリモクとかタチの悪い輩は、デートをして時間もお金もかけてくる。
これが一番厄介。
つまり、デートが毎回奢りだからって、高級レストランに連れて行ってもらったからって本気とは限らないということ。
例えば、付き合うまでの3回のデートで計5万円使ってくれたとする。
- 1回目:ホテルのラウンジでデートして5,000円
- 2回目:ランチと映画に行って1万5,000円
- 3回目:ディナーで一人1万5,000円のコース
かなり豪華なデートプラン。
多くの婚活女子は「こんなに素敵なデートをしてくれたんだから、この人は本気に違いない」って判断する。
でも、年収500万円にとっての5万円と、年収1500万円の5万円じゃ価値が違ってくる。
マッチングアプリのプロフィールに書かれた年収が本当か知る術はない。
いくらでも嘘が書ける。
盛ることもできれば、過少申告することだってできる。
だからデートの内容だけで、本気かどうかは判断できない。
現に、数百万かけてもらっても、奥さんがいたケースもあるんやから。
じゃあ、この簡易ツール「時間とお金の判断軸」が全く機能しないかというと、そうとは言い切れない。
年収は人によって違うけど、1日24時間は変わらないから。
時間は誰にとっても平等。
特に、ハイスペの場合、お金より時間を惜しむ傾向にある。
基本的に年収が上がれば上がるほど多忙になり、時間は減っていくから。
そしてある時点で、“Time is money”が“Money is time”に変わる。
これがいつ逆転するのか私にはわからない。
年収3000万円かもしれないし、年収1億円かもしれない。
とにかくお金より時間に重きを置くという人間が存在する。
婚活女子を食い物にするのはお金に余裕がある人間なので、2つの判断軸のうち、より重視すべきは時間ということになる。
だから、
「定期的に会う時間を作ってくれるか」
を軸に、
「デートプランを考えてくれるか」
「行きたいと言った場所に連れて行ってくれるか」
「好きなものを覚えていてくれるか」
等々を見ていくべきやと思う。
あなたのことが本当に好きなら、嫌われるようなことはしないし、あなたを喜ばせる行動をするに違いないから。
要は、時間に付随して「労力」を使う。
- 会うための時間を捻出するためにスケジュールを調整する労力
- デートプランを考えるために情報収集する労力
- あなたの行きたい場所、好きなものを記憶する労力
いろんな労力を使う。
相手の中でこの労力に対するモチベーションが自然発生的に湧き上がってるかをチェックするべき。
つまり、試し行動なんか逆効果。
賢くしたたかに立ち回らないといけない。
じゃないと、純粋に結婚したいと思ってる婚活女子は食い物にされるから。
心を傷つけられる。
時間を奪われる。
思わせぶりな態度で手を繋がれたり、肩とか腰に手を回されたり、キスされるのだって性的搾取の一つ。
私、知らんかった。
婚活がこういう世界だって知らんかった。
やっとわかった。
「恋愛偏差値の低い人がマッチングアプリに手を出すな」
の意味が。
あれは警告やったんや。
「恋愛偏差値の低い人がマッチングアプリやっても彼氏できないよ」っていう意味じゃなかった。
そして「マッチングアプリにいる男の9割はヤリモク」「時間を無駄にして年齢が上がると、あなたの市場価値がどんどん下がってしまう」という注意喚起をしつつ結婚相談所へ誘導するという集客方法があることも知った。
ここまでが婚活を取り巻く実情。
婚活を始めた2年前の私は、何も知らなかった。
無知やった。
無知の知を知らなかった。
本当は恐ろしい世界に足を踏み入れてた。
でもじゃあ、もし私がこの実情を知ってたら婚活をしなかったか?
マッチングアプリを選ばなかったか?
というと、違う。
虎穴に入らずんば虎子を得ず。
すべて承知の上でリスクを取りたい。
と、長々と書いてきたけど結局何が言いたいかというと、「無知だとカモにされる」ということ。
If you’ve been playing poker for half an hour and you still don’t know who the patsy is, you’re the patsy.
誰がカモかわからなければ、そのゲームでは自分がカモ
ウォーレン・バフェット
あなたも気をつけて。
「マッチングアプリの非モテ男は月額会費を搾取されるだけの養分w」って言ってる人がいるけど、気付かないうちに婚活女子が性的搾取されてる可能性もあるから。
被害者が一人でも減りますように。
ちなみに、個人的な考えとしては、性的搾取は完全なる悪やけど、マッチングアプリと結婚相談所については単に向き不向きの問題だと思っています。
マッチングアプリが向いてる人もいれば、結婚相談所が向いている人もいるので。
そして、もちろんマッチングアプリにも結婚相談所にも素敵な男性はいるので。
性的・金銭的搾取のない婚活を願って。
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